20060506

20060506-kenobi*70 ブログの性格と危険性

著名人のブログを色々と読んでいる。
その人の考え方がわかったりするもの。意外な一面が見て取れるもの。プライベートが垣間見れるもの。糧になるとはいえなくとも楽しく読めるもの。様々である。


オリックスの清原選手の「報復発言」について、乙武洋匡さんがブログで意見を書いていた。(リンクはこのブログの内容が内容なので貼らない事にする)。
清原選手の発言と、それを報じるマスコミの姿勢に対して批判をしていた。少々驚いた。「仕事仲間」と「取材対象」への批判なのだから。

乙武さんはライターの仕事もしていて、清原選手に今も密着取材を行っているようだ。スポーツルポの雑誌「Number」に掲載された文を読んだ事があった。清原選手の内面や言動を深い視点で捉えた暖かい文だったと記憶している。
彼を批判する(批判的な意見を書く)=今後、彼の取材が出来なくなる可能性もあるということ。にもかかわらず、今回批判の文をブログに掲載した。ここに乙武さんの問題提起への覚悟が感じられる。「書かずにはいられなかった」と最後にも記してあった。加えて自らも身を置くマスコミへの批判。仕事への影響は多からず少なからずでてしまうはず。大丈夫だろうか。

(「報復発言」自体への自分の感想は別に書くことにする)

ここからが本題。

乙武さんのブログに寄せられたコメントの殆どが肯定的な意見だった事に、少々違和感を感じた。反論意見を持ったものは30程のコメントの中で2、3だった。
【乙武さんのブログでは、否定的な意見もブログの内容に即していれば(またはあまりにも感情的なものでなければ)コメントとして削除する事はないと思う。そこは信じられる。】
「一般的に、ブログに対しては否定的あるいは懐疑的な意見よりも、肯定的な意見のほうが安易にコメントできる」と言えると思う。だから、肯定的な意見が集まるのも不思議ではない。

もう1回読んでみてわかった。肯定意見のうちの半分ほどが、乙武さんのブログに対しての感想を書くのではなく、「報復発言」に対しての自分の感想をかいてしまっているのだ。
なんかおかしい。歪曲している。かれらは肯定の立場を取るとみせかけて、乙武さんの意見を後ろ盾として取ってはいないか?
反論についても、乙武さんのブログの内容への反論は1つだけだった。あとは持論を展開した人への反論や意見の応酬だった。


ただ、「それらは本来ならば乙武さんのコメントの欄に書くべきものではない。持論は自分のブログに書けばいい。乙武さんの場所に好き勝手を書くな。」と言い切れるものなのだろうか?
ブログへのコメントは、誹謗中傷を除いた意見・賛同・反論、何でもありでないといけないはず。ましてやこれらの書き込みが、乙武さんのブログを読んで生まれたエネルギーによるものならば尚更だ。
ブログとはひろく意見を募集するためにはもってこいの場所でもある。
賛同や反論の一つとして、持論を展開するコメント書き込みはごく普通にどこのブログでもありえる。
意見の応酬についても、そこでやりあうしかない。そこにしか反論する元の文はないのだから。

問題は、持論を展開した人々に「乙武さんの意見の利用」という意識がない(であろう)事なのだと思う。
言い方を変えれば、「結果として、ここぞと持論を展開する形になってしまう」と言う事。

ブログを書く人は、読者の反応が知りたいという感情も持っている。
ブログは共通の趣味や感想をもった人々が楽しむ場所でもある。
けれどもブログは(インターネットやメールにも同じ事が言える)、「同じ時間軸における一方通行」のコミュニケーションであると言う事が出来る。
ましてやブログは、リアルタイムで更新され続け、時として(今回がそのような例だとは言い切れないが)ブログを書いた人間の意図しないところまで論点が発展してしまう事もある。
ブログは、100人が平等に物を言い合う場所ではない。1対その他の場所なのだ。ブログ本文、コメントに書いていること、全ては一般論たりえない。
しかし、書く者、読む者でその点をしっかりと意識している人は意外と少ないのではないだろうか。
乙武さんのブログを読んでいる人々がその点を読み違えない事を願った。

乙武さんのブログの内容が、身近な環境への批判というデリケートなものだっただけに、乙武さんの意見の幅を発展させてしまうような書き込みは控えるべきではないかと思った。これだけ沢山の肯定意見が集まると、まるでそれが一般論足りえるかのようなニュアンスをもってくる。
乙武さんは追加の意見をしっかりとコメントに書き込み、軌道修正を行おうとしていたので、その点は「さすが」と思った。
管理人としてそういうことをしっかり行えなければ、ブログを利用して意見を展開するべきではないのかもしれないとも考えさせられた。

んー、まだ釈然としないなあ。
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