20060801

20060801-Kenobi*127 あの時にあれがなかったら


中学3年の時だった。
翌日に高校の受験を控えた日、ある出来事が起きて、頭の中が真っ白になった。

何も考えられなくなるほどのショック。
俺は部屋でガタガタと震えていた。
どうしようもなかった。ただ怖かった。食事を口にしても戻してしまうほど。

最終的に俺が取った行動は、「電話をかける」だった。
男の友達にではない。
片思いしていた女の子にだった。

当時はまだ携帯電話が一般的になる前。家の電話から彼女の家の電話にかけ・・・みたいな事をやった。
しかしよくよく考えると、なんでその子に電話をしたのだろう。
「この人に助けて欲しい」という強烈な思いからだったのだろうか。

俺は電話口で取り乱した。恥ずかしい話、泣いてしまった。
でも彼女は、静かな口調で「落ち着け」と言ってくれた。

ものすごく救われたのを覚えている。


どうしようもない時、助けて欲しい時、助けを求めたい時・・・。
そういう事を言ってくれる人がいるって言うのは、本当に幸せな事だ。

いまでもあのときの事を思い出すと、彼女には感謝しきれない。
彼女の言葉が無かったらと考えるとぞっとする。

そして、こういうことを忘れずにいきていこうと思った。

今に繋がっている。

反芻する事が出来る自分がちょっと大人になったかなって思う。
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