ものすごい試合だった。
「球史に残る」どころの話じゃない。
これを書いている時点で、まだ決着はついてないんだけれども。
駒大・田中と早実・斎藤の見事な投げあい。
両投手ともにスライダーとストレートの配球で、的を絞らせない。
斎藤は脅威のスタミナで(既に今日で3連投。しかも甲子園に来て殆どを一人で投げ抜いている)延長15回に147キロの急速をマーク。
田中は、度々訪れるピンチにも、勝負所で気持ちで勝負。
双方の持ち味がこれでもかというほど出た両エースの投球にしびれた。
決勝を2試合闘えるなんて、なんて幸せな奴らなんだ。
でも、両チームに言いたい事は、「ここで満足するな」と。
「絶対勝つ!」という気持ちで明日も全力で、全てを出し切れ!と。
・・・まあ、そんな奴はいないか。
全国に4000校以上の野球部。例えば1チーム50人ほどの部員がいるとして、20万人の野球バカの中で最後に残った2チーム。最高に負けず嫌いの奴らのはずだ。
打高投低と言われた今大会の締めくくり(の前半)が、今大会最高の投手戦だったというのもまたすごい。
やっぱりピッチャ−を中心とするチームは、堅実で強いのだな。