決勝録画して、熱闘甲子園も録画した。保存版にしよう。
ビデオを見る前段階で、「早実優勝」を知っていたのに、感動した。
24イニングを闘って、一点差。
早実・斎藤と駒大苫小牧・田中の2人を中心とした両チームの選手・監督・スタンドの野球部員・応援団。全員に気持ちを感じ、日本中に爽快感が伝わる激闘だった。
2人ともが口にした言葉は「全力」「仲間を信じて」「気持ち」・・・「相手は素晴らしい投手」
お疲れ様。最高の野球でした。
両校が混ざって一つの写真に収まる所を見てあらためて思った。「伝説になった」と。
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高校野球には、選手の極限の気持ちが表れる。そして伝わる。
静岡商業の笑顔のエース。大野。
春の選抜、早実との再試合から強くなって夏も甲子園を勝ち取った岡山関西。そして最後にこぶしを叩きつけて泣きじゃくった、エースのダース・ローマシュ・匡。
想いは届かなかったけれど、彼らの「野球が好きだ」という気持ちが羨ましかった。
関西をサヨナラで下した栃木文芸大附属。歓喜の瞬間にホームベースになだれ込み、抱き合う選手たちの姿。
山形県勢で初のベスト8入りをきめ、歴史を創った日大山形。ピンチを堅実な守備で何度も乗り切った。
日本最南端の高校。八重山商工の「野球を楽しむ」姿。
春夏通じて初出場ながら、見事ベスト4の鹿児島工業。代打の切り札(県大会から代打だけで10の7!!)今吉晃一に象徴される、チームの素晴らしい雰囲気。
彼らの「この仲間ともっともっと野球がしたい」という姿には純粋さを。
京都・福知山成美の駒谷投手、香川西の豊岡投手、宮城・仙台育英の2年生・佐藤投手、福井商業・池本投手、三重高校の梅村投手など、好投手からは「自分を信じる」強さを。
神奈川・横浜高校、大阪桐蔭、愛知・愛工大名電・・・。
強豪と呼ばれながら、組み合わせの関係などもあり、早くに姿を消した高校。
愛媛・今治西、千葉経大付、東東京・帝京、青森山田、兵庫・東洋大姫路・・・。
惜しくも劇的な逆転負けを喫した高校。
この夏は最高の夏だったよな?
「最後まであきらめない」姿、その気持ちが再三の同点劇、逆転劇を生んだんだ。
実力は結果と言うかもしれない。
でも、君たちの「全力」は次に繋がっていく。
智弁和歌山。「打倒田中」を合言葉に勝ち上がり、見事田中とぶつかり合った彼ら。その努力。精神力。尊敬します。
そして、駒大苫小牧。
最初こそ「3連覇を目指すチーム」で盛り上がっていた。
でも、素晴らしいプレーと強さで日本中の見る目を変えた実力。
「北国のハンデ」という、なんの実証性もない言葉は彼らのおかげで使われなくなる。
優勝おめでとう。早稲田実業。
投手を支える全員の勝利だった。
伝統校の強さを改めて認識した。
熱いハートと冷静な面持ちで投げた斎藤。
気持ちは冷静に、闘志は全面に出して投球を続けた田中。
2人の気持ちは歴史になった。
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俺が子供を持った時に、「すごい大会があったんだよ」と教えたくなる大会だった。気持ち。精神力。信じる心。負けたくないという心。
野球の魅力の伝道師たちに、感謝を。