「世界が手招きしているぞ!!」「高橋尚子、レレレのおじさん走法。見えない箒をはいております。」
これらの古館伊知郎の実況はやりすぎだが、場を盛り上げるという意味であり。というか、古館のような言葉の魔術師でないと出来ない技。
「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への掛け橋だ!!」(’04アテネ五輪)
「鳥人ブブカ、今、大地に戻ってきました。」(’03世界陸上・・・だったかな?)
この2つは、業界内では評価が高くないと聴く。「伸身の・・・」は、明らかに用意していたものだし、後者はアフレコだったという。
しかし俺にとって素晴らしい実況は、山ほどある。
古くは、「前畑ガンバレ」←あまりにも有名。
他にも「原田・・・立て、立て、立て、立ってくれ! 立ったぁぁぁ!」(’98長野五輪・ジャンプ)「止まれ・・・止まれ。止まった!」(同 カーリング)
「北島行け!北島行け!勝ったぁぁぁ!やっぱり北島強かった―!!」(’04アテネ五輪・水泳)「大変なことになりました。」(同・水泳)
「前へ、前へ!」(’01コンフェデレーションズカップ決勝、日本対フランス フジテレビ青嶋アナウンサー)
これらは、そのときの実況者の感情を精一杯に表し、同時に日本国民の感情を最大限に集約して代弁しているという意味で素晴らしい。
スポーツ観戦が趣味の俺にとってベストなものを2つ挙げる。多くは語らない事にする。
・「岡野ォォォォ!ニッポン、フランス上陸!ニッポン、フランス上陸!!!」
これはニッポン放送の師岡アナウンサーによる、フランスワールドカップアジア第3代表決定戦の『ジョホールバルの奇跡』の時の実況。もう、最後は泣き叫んでた。
師岡アナは、サッカーの実況をさせたら日本で3本の指に入る人。
・「ああ・・・なんと言っていいかわかりません・・・」
これは、’00シドニー五輪で、柔道の井上康生が金メダルを取り、表彰式でお母さんの遺影を高々と掲げた時の実況。
あくまで選手たち主導の実況。
って、サッカーにまるで興味のないパンピーにつっこまれないように。
ま、精進します。